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Vol.31「二ヶ領用水を基軸として人が集う活気あるフォーラムに」


二ヶ領用水ウォッチング・フォーラム

第1回インタビュー記事 Vol.15「歴史的文化遺産である二ヶ領用水から人と自然が共存する水辺環境を考える」
第2回インタビュー記事 Vol.31「二ヶ領用水を基軸として人が集う活気あるフォーラムに」



s二ヶ領_01.jpg■先に立って背中を見せる活動から地域に支えられる活動へ
二ヶ領用水ウォッチング・フォーラムは、月2回のクリーンアップを中心に、水質検査、水辺ウォッチングや水に親しむイベントを企画するなど様々な活動を展開している。(第一回インタビュー参照)
マジックハンドを使ったクリーンアップの継続した活動で、川のごみは確実に減り、きれいになったと会の代表である阪口さんは語る。ここ数年は地域の住民が積極的に関わるようになり、今では主要メンバーとしてクリーンアップに携わっている。当会の実直な活動によって地域活動が掘り起こされたといえる。2012年夏は、高津区制40周年記念イベントの一環で「二ヶ領用水クリーンアップ大作戦」と名付けて一般参加を募った結果、親子連れをはじめ、中学生から大学生を含む幅広い年齢層が集まり、いつもとは違う層への活動PRができた。また多摩川リバーシップの会の協力による「水辺の安全教室」と、ボートで約100mの川下りをして水辺を楽しむという「親子ボート下り」は、これまで区との協働で実施してきたが、今年は区から独立を申し渡された。その逆境をバネに各方面へ協力を呼びかけたところ、数多くの支援が集まり、参加者も定員を大きく上回る132名となって大成功をおさめ、地域に支えられた活動としての行く先が見えてきた。

s二ヶ領_02.jpg■市民が親しめる水辺の環境を作りたい
会の活動の柱のひとつである水質検査は、汚れの指標値がここ数年下げ止まっているため、毎月から隔月へと調査頻度を下げた。地道に続けてきたクリーンアップ活動に加え、円筒分水出口付近に毎年敷設する竹炭が少なからず功を奏しているのでは、と阪口さんは評価する。
しかし、水質検査の結果は基準値以下で推移しているにもかかわらず、依然として臭いや汚水の流入などが見られ、とてもお弁当を広げたくなるような雰囲気とは言い難い状況である。数区に跨る二ヶ領用水だが、特に高津区域では水辺を楽しむ遊歩道が少なく、環境用水としての役割を果たしきれていないと嘆く。臭いやヘドロを取り除くために、常設の竹炭以外に、EM普及活動研究会との協働によるEM菌を利用した水質浄化に着手し、現在試行実験中である。今後は円筒分水上流堰への投入ができないかと模索している。活動を始めた当初に比べて、不法投棄が減り、かなりきれいになってきた二ヶ領用水ではあるが、これからは、市民に親しまれ、子どもたちが足を入れて遊べるような水辺にしていきたいと語る。

s二ヶ領_03.jpg■二ヶ領用水が1000年でも活き続けるために
環境用水として名実ともに市民に親しまれる水辺に生まれ変わる原動力として、会として大きく期待を寄せているのが1993年策定の二ヶ領用水総合基本計画の改定だ。
2011年に基本計画改定の検討体制として市民会議と検討委員会が組織されたが、市民の思いを計画に入れ込みたいと、阪口さんは会の代表として市民会議のメンバーに参画した。「川崎の宝」である用水は竣工400年を迎えたが、さらに500年、1000年でも活き続けて欲しい」という思いだ。改定案では、市民会議での意見が反映され、市民参画や市民と行政の役割分担が明確になった。また、先導事業の「二ヶ領用水総合基本計画推進会議」が、基本計画にまつわる事業の推進力と位置づけられた。しかし、年一回で本当の推進力になりうるのかと、阪口さんは疑問を投げかける。今後20年現場を引っ張っていけるような具体的な基本計画にして欲しい、水質浄化についても具体的な施策で進めて欲しい、と寄せる思いは熱い。

s二ヶ領_04.jpg2011年には二ヶ領用水竣工400年記念行事と、久地円筒分水竣工70年を記念した行事が開催された。さらに2012年9月には二ヶ領用水が、公益社団法人土木学会の「選奨土木遺産」に市内では初めて認定されるというトピックスが続き、さらなる二ヶ領用水への注目が期待される。阪口さん自ら作詞した二ヶ領用水を想う詩に曲がつき、歌ができた。そして2013年4月に二ヶ領用水ウォッチング・フォーラムは設立10周年を迎える。
「二ヶ領用水」というキーワードで、人々が集まり、福祉や環境、防災、まちづくりといった分野の垣根を越えて、お互いに思いを共有し合って、切磋琢磨を重ねる場としての文字通りの「フォーラム」であるとともに、市民の自由活発な活動を後押しする場にもしていきたいと、阪口さんは闊達に笑った。



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