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Vol.23「外国人の自立を促し地域で生きる場をつくる『日本語サロン』」


LET'S国際ボランティア交流会

第1回インタビュー記事 Vol.04「国際化する子育て環境の困難・ニーズに答える」
第2回インタビュー記事 Vol.23「外国人の自立を促し地域で生きる場をつくる『日本語サロン』」



■サロンを通じて地域で生きていく場をつくる

LET’S国際ボランティア交流会が20年来ベースで行ってきた活動は日本語サロンである。毎週月曜日、日本に住んで間もない、日本の知識を得たい、文化の違いから地域に溶け込みづらい、など様々な理由で日本を学びたい外国人がサロンに集まってくる。原則一対一の学習で、時には悩みを打ち明けたり情報交換したりしながら、異国で暮らすことの不安を解消し、日々の暮らしに役立つ日本語を身に付けていく。「教室」ではない「サロン」と呼んでいる所以である。午前から始まりお昼を挟んで交流を図り食事をしながら話すことでお互いの状況を共有する。そういうおしゃべりから浮かび上がるニーズを拾い、一人ひとりに寄り添ったカリキュラム作りをしてきた。まず生活できることが第一の目的で、次に自分が社会のどこにかかわって行くのか考え必要なことを教えていく。外国人を“お客さん”にすることは人格を認めていないのと同じ、依存させずに自立を促すことが会の方針だ。サロンの活動だけではなく、料理や踊りが得意であれば、地域の教室の講師に紹介したり、子どもが学校に通っていれば、PTA役員を勧めたりするなど、外国人の活躍の場を地域に広げ、地域の中でその人が活きる場をつくってきた。

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■多彩な活動展開とともに地域に根付いた活動を
代表の小倉敬子さんは、海外生活での実体験を川崎在住の外国人支援のために活かしたいと、1990年仲間といっしょにLET’S国際ボランティア交流会を設立。設立3年目、当時帰国子女の受け入れ体制が不十分だったことに光をあて、帰国子女へのインタビュー事例集を会として発行、増刷しながら全国に広め、社会問題として顕在化させた。この事業で資金作りはもとより行政関係機関との連携を強めそれを絶やすことなく今までの活動につなげる。外国人向け子育てリーフレットの出版から、行政や市民をはじめとした多様な主体による国際子育てネットワークの立ち上げなど、川崎市全域に手を広げながらも、ベースの日本語サロン、子育て中の外国人のためのレインボークラブ、リサイクルバザーなど、宮前、高津区の地域に根付いた活動は20年以上続いている。

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■社会参加を促し“川崎市民”をつくる活動を脈々とつなぐ
LET'S国際ボランティア交流会小倉さんが「七人の侍」と称する設立メンバーの7名のうち、半分近くは市外在住で、現場の活動は退きながらも今も運営に携わっていて、5年ごとに、社会が必要としているか自分たちが担うべき事業か、見直しと存続を判断している。ここ数年続けてきた「レインボークラブ」は、区役所に通える子育て中のママが減少したこと、就業する外国人が多くなったことなどで、地域のニーズに合わなくなったと判断し、休会を決めた。一つの事業だけではない。会そのものが時代のニーズに合わない、など皆で合議すれば「LET’S国際ボランティア交流会」の解散はやむを得ないと潔い。
活動当初は一つしかなかった日本語教室が、20年を経過し今ではどこの市民館にもでき、子どもたちには学校での支援体制が整いつつある。しかし、大人対象でかつ自立支援を視野に入れた施策が見られない中、この会は日本語を教えるだけが目的ではなく、外国人が社会参加をして”川崎市民”になるためのお手伝いをしてきた、と小倉さんは振り返る。
また併せて、会の活動はスタッフ側の社会参加や人材育成の場にもなっている、として、まだまだ必要とされる自分たちの活動だが、将来訪れるであろう団体の発展的解消とともに、我々と違う考えや情報発信ツールを持っている世代が、新たに活動を始めればよい、と次代への思いを紡いでいる。

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