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Vol.12「川崎市の活性化に向けてシニアが力を発揮する場を生み出す」


特定非営利活動法人かわさき創造プロジェクト

第1回インタビュー記事 Vol.12 「川崎市の活性化に向けてシニアが力を発揮する場を生み出す」
第2回インタビュー記事 Vol.25「知識とスキルの循環を地域のコミュニティづくりに活かす」



特定非営利活動法人 かわさき創造プロジェクト■シニア世代が地域で学び、地域の役に立つ活動に飛び出す
かわさき創造プロジェクトは、川崎市に居住するシニアが地域活性化のために活動する場を提供する、地域のさまざまなニーズに対応しシニアの知恵と経験を活かして地域課題の解決を図るプロジェクトを創出することで、地域の活性化を図るNPO法人だ。
活動がはじまるきっかけとなったのは、2004年度に川崎市が行った「シニア地域活動モデル創造ワークショップ」。川崎市の一部局だけが実施するのではない、総合企画局・経済局・健康福祉局・市民局・教育委員会の5部門が連携して横断的に取り組んだ珍しい事業だ。「あなたの経験・知識・能力を地域に生かしてみませんか」という呼びかけに応募したシニア約30人は、1年間のワークショップを終えた2005年4月、IT関係に詳しいメンバーが中心になって、任意団体「かわさき創造プロジェクト」を創設した。地域でパソコンを習いたい人を対象にした学習講座を開設するなど、得意分野を生かした活動を展開。翌2006年4月、NPO法人として新たなスタートを切った。
いまでは会員は50名あまりに成長し、もっとも長く取り組んでいるシニア向けパソコン学習講座は、昨年度、市内7箇所で定期的に208回開催している。受講者は延べ人数で966人を数え、教える側としてはスタッフ延べ453人が関わるまでに成長した。

特定非営利活動法人 かわさき創造プロジェクト地域の中で、シニアの多様なニーズに応える
かわさき創造プロジェクト(以下、KCP)の事業は多岐にわたっている。パソコン学習支援では、前述の「シニア向け講座」のほか、小学校1〜3年生を対象とする「パソコン授業支援」、シングル・マザー就業支援のための「母子福祉センターPC入門講座」を実施。
パソコン以外の事業としては、シニア向けイベントを取材・執筆して川崎市のホームページ「シニア応援サイト」から発信する「シニアリポーター事業」をはじめ、傾聴講座やシニアライフ講演会を企画・実施する行政との協働事業「高齢者パワーアップ事業」、体操・生花・編み物など趣味を活かした6つの教室を開いて交流の場づくりをする「ゆうゆうサロン」を実施・開設している。
KCPでは、定年退職したシニアや子育てが一段落したシニアが、これまでに培った経験や知識を生かして地域で役に立つことをしながら、自分自身の人生も豊かにしていきたい、人生の幅を広げたいという想いで活動をしている。趣味と実益を兼ねたパソコンや生け花などの講座で、得意な人と習いたい人が出会い、つながりが生まれ、そこから今度は習った人が教えたいという欲求にかられる、その受け皿として実際に教えられるような場をつくる、こうした連鎖と循環、それがKCPの特徴・強みとなっている。

会社でサラリーマンとして忙しく働いていると、なかなか自分が住む地域との縁づくりができない、特に男性の場合がそうだ。定年を迎えて、地域に友人や知り合いがないことに愕然とするケースが多いようだ。そういうシニア世代の皆さんに向けて市の広報などで講座や行事への参加を呼びかけると、ものすごい数の応募があると、KCPの大下さんは語る。こうした反響から、地域で必要とされていることをやっている充実感やシニアとしてのやりがいが活動を続ける支えになっている、という。パソコン教室では、教えた相手からの感謝の言葉が活動の継続性を後押ししてくれている。また、KCP内部では、会員間の交流から生まれる仲間意識や連帯感が活動へのモチベーションを高めてくれるという。

特定非営利活動法人 かわさき創造プロジェクトシニアが入りやすく、活躍しやすい地域社会の場を実現する
KCPの特徴は、活動のきっかけ・入口を入りやすくしていることに加え、活動に必要なスキルを身につけるコースが準備され、しかも、活躍の場がしっかりとデザインされているところだ。
例えば「小学校のパソコン授業支援」では、パソコン操作のポイントだけでなく、子どもを相手にどういう教え方をするかといったノウハウを教える講習を実施し、その上で、小学校各校を回るためのエントリー表に登録してもらい、そのスケジュールで行う。
シニア向けイベントを取材する「シニアリポーター事業」では、リポーターとして活動するために必要な取材の仕方や・記事の書き方などを講習の中で身に付け、現場に臨む。執筆した原稿は、市の「かわさきシニア応援サイト」という表現の場につながっている。また「シニアパワーアップ事業」の傾聴講座では、講座を受講して終わりというのではなく、技術を身につけた人たちがネットワークを組んで交流会を開いたり福祉施設で体験学習をしたりといったフォローを怠ることなく、地域との関係がきちんと位置づけられている。
いまのシニア世代、特に男性は、地域でのつながりはあっても子どもや家族を通じた関係性によるものがほとんどで、さらに会社勤めだけの人生だと、似たような価値観の男性と仕事をしてきたのが実情だ。
KCPでは、仕事のジャンルが違う異業種の人たちが地域で出会う、また男性陣と女性陣が同じ場に集まり役割分担して事業を担う、そこから新しい発想法や手法が生まれる。そういった家族・学校経由だけでない社会的な広がりの中で、男性も女性もそれぞれの仕事・家庭での経験を活かしながら、地域の中で役割を担い、存在感を発揮していく。
これからは、企業だけでは今の社会情勢下でなかなか取り組むことが難しい、退職シニアに向けた地域社会デビューを支援する取組ができないかを検討している、とKCPの大下さんは語る。これから川崎市で企業の退職者が増えていく中、行政だけでなく企業とも連携して地域社会への「ソフトランディング」を進めることで、シニア自身にとっても川崎にとってもプラスになることを広げていけるのではないか。かわさき創造プロジェクトの果敢なチャレンジは新しい地域社会のステージを開拓し続けている。

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