interview.jpg

Vol.08「臨海部のオアシスを市民と行政の協働でつくる」

川崎区市民健康の森 海風の森をMAZUつくる会

第1回インタビュー記事 Vol.08「臨海部のオアシスを市民と行政の協働でつくる」
第2回インタビュー記事 Vol.33「親しんで活用してもらう場としての森づくりへ」


川崎区市民健康の森 海風の森をMAZUつくる会川崎区市民健康の森、愛称海風の森(浮島町公園)は、川崎駅からバスで30分、臨海部の工業地帯を抜け、東京湾アクアライン入口浮島IC脇、川崎市の最東端に位置する。公園の高台は開けていて多摩川河口の向こうに羽田空港の新滑走路が海に伸びゆく様を望み、その上を次々と離着陸の飛行機が通過していく。公園の東側は海に囲まれ浮島つり園を隣接、釣竿を抱えた中学生が仲間とはしゃぎながら岸壁に向かう姿も見えた。お弁当を広げる家族連れや飛行機に照準を合わせたカメラを構える人々も賑やかに、まさに海風を感じ憩いの場となるこの公園を管理運営しているのが、「海風の森をMAZUつくる会」である。
川崎市では、緑の回復と保全、憩いの場づくり等を目的に、各区で一つ既存の公園を緑豊かな公園に整備する”市民健康の森”構想を打ち立てた。各公園の基本構想から運営までを行政と市民の協働で進め地域コミュニティーの活性化を図ることもねらいの一つだ。川崎区では平成11年11月に市民を中心とした40名の検討委員会を発足、約2年かけ候補地の選定と基本構想の作成を行った。その後、検討委員と新たな市民公募委員を合わせた24名から成る推進委員会で、更に1年かけてゾーニングや管理運営方法など実質的に活動するための話し合いを積み重ねた。その推進委員会が母体となり、公園を管理運営する組織として会が立ち上がった。

川崎区市民健康の森 海風の森をMAZUつくる会何にもない空き地から再生可能な森へ
当初から関わり、現在代表として活動を支えている原田歩さんは、「市の呼びかけで始まった事業だが、市民は数年かけて話し合いを重ねゼロからスタートさせた。現場の職員は足繁く現場に通い市民の思いをくみ取り森づくりに反映してくれた。本当の意味で行政と市民の協働による公園づくりが実現できたのでは」と語る。
最初は松と夾竹桃くらいしか目立つ木がない見渡せる公園だった。下は瓦礫が埋まっていて耕運機も歯が立たなかったが、逆回転させることでなんとか掘り起こし、道具を入れる倉庫を手作りし、寄付団体や市の助成などによる苗で植樹を始めた。植樹した木は全部で6000本にものぼる。2005年にはシンボルマークとして3基の風力発電を設置、公園の一画を掘って出た湧水を利用しビオトープも出来た。海の際にもかかわらず淡水でザリガニやトンボも生息している。当初、散歩や旅行の先々で種を拾っては公園に撒いていたという。その頃撒いたコナラやクヌギが今では数mにも成長し一昨年から実を着け始め昨年は落ちたドングリから芽が出て森の再生が始まったと嬉しそうに語る。木の種類も今では約120種、野鳥48種、トンボ14種類と生態系が豊かになった。森の再生が目に見える形で成果として確認できることが次の活動につながっている。植樹もひと段落した今、月3回定例活動で森の整備を進めている。


川崎区市民健康の森 海風の森をMAZUつくる会100年後を夢見て種や苗から作る森づくり
環境リーダー養成講座を通してこの会を知り活動を始めたという若い女性から話を伺った。「新たな知識も大事だが、一本の草や木を植えることがまず必要、という思いで活動を始めた。緑がほとんどない川崎区で、緑がないことが当たり前の子どもが育ち、親になることを危惧している。子どもたちには、森で様々な生物が息づいていることを肌で感じて緑や小さな命を大切にする気持ちを育んで欲しい。また周囲の企業には、臨海部のオアシスとして、昼休みや休日、または環境活動の体験の場として活用して欲しい。隣の浮島メガソーラー発電ができた暁には、市の施設見学で、ぜひこの公園にも寄ってもらえたら。」と思いがあふれる。小学校や幼稚園など事前に伝えてもらえればガイド役ができる、他にも企業等とも手を組んで森を利用したイベントを企画して多くの人にここに訪れて欲しいと原田さんも語る。
最近、枝を折られたり苗が抜かれたりすることが続いていることから新たに看板を作った。禁止の看板は作りたくないと描いた「森づくりに参加しませんか?」という看板。100年後を夢見て種や苗からいっしょに森を作りましょう、そして森を愛しむ人が1人で多くなれば、と締めくくった。

・インタビューページトップに戻る
・2009年度市民コンパクト参加団体一覧に戻る
・2008年度市民コンパクト参加団体一覧に戻る

かわさきコンパクト冊子
かわさきコンパクト冊子表紙
※画像をクリックすると表示します

バナー
かわさきコンパクト
バナー
川崎市のホームページ
バナー
カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略
バナー
川崎市地球温暖化防止活動推進センター
バナー
川崎国際環境技術展
バナー
平和・人権・交流(川崎市)
バナー
子どもの権利施策(川崎市)
バナー
働く市民と事業主の皆さんへ
-川崎市労働情報-
国連GC
国連GC

リーフレット・申請書類等(PDFファイル)をご覧頂くためには「Adobe Reader」が必要です。下記のリンクから無償でダウンロード出来ます。

Adobe Readerアイコン

Adobe Readerのダウンロードサイトへ