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Vol.07「企業が人間の究極の幸せをかなえる」

日本理化学工業株式会社 川崎工場


日本理化学工業株式会社川崎工場 CSRレポート保護でなく働くことが人間の幸せ
日本理化学工業は1937年東京都大田区に設立。大田区南雪谷に移転してから12年が過ぎた1959年の秋、青島養護学校の先生が翌年春の中等部卒業生を就職させたいと飛び込みで依頼に来たのが、知的障がい者雇用のきっかけだった。チョーク作りは他の作業より易しいのでは、と考えて来た先生。当時は知的障がい者が精神薄弱者と呼ばれていた時代で、まだどういう人たちかよくわからず2度断ったのだが、その先生の「15歳で卒業すると、東京は施設が少ないので地方の施設に入ることになる。入ってからは一生働く機会がなくなるので、なんとか働く体験だけでもさせてあげたい」という言葉と熱意を受け、実習として2人を受け入れた。
当時の社員20名の中で、その子たちが毎日、昼のベルがなっても肩をたたくまで仕事を一生懸命に働いている。その感銘が始まりだった。ある時、禅の住職になぜ2人が一生懸命働くのかを聞いてみたところ、人間の究極の幸せは4つ、人に愛され、ほめられ、役に立ち、必要とされることで、彼らは人間の幸せを感じているからと教えられた。保護されることではなく、企業で働くことが人間の幸せにつながっていることを知り、多数雇用に進んだ。


日本理化学工業株式会社川崎工場 CSRレポート働く人に合わせて生産ラインを改良する
知的障がい者が4〜5人になった時点で、新しく採用で呼びかける時に、この工場を支える意思のある人を募るようにはしたが、日々よいチョークを皆で作るにはどうすればいいか試行錯誤する中で、なんとなく応援してあげたくなる雰囲気ができてきた。
最初、知的障がい者について知識のなかった我々は、経験のある福祉施設の先生に指導をお願いしたが期待する成長が見られなかった。何か考えねばと思っている時、交通信号がヒントになって展開ができた。重度の知的障がい者が信号の色を見て一人で道路を安全に渡ってくる。字が読めなくても色の区別が判ることを知って、計量作業は、赤い容器に入れた材料は必要量の赤い錘を秤に載せて、青い容器の材料は青い錘で、というように色合わせで計量できるようにした。ほかにも、砂時計を使って時間を管理したり、JISの中間検査にチョーク径の下限と上限の幅に溝を掘ってチョークを入れるだけで品質検査ができる治具を用意するなど、社員の理解力に合わせて全工程を組み上げている。
こうした障がい者雇用の取り組みが、北海道庁や大学の応援をいただけて、北海道で大量に出るホタテの貝殻を活用することで、より書き味のいいチョークができるようになり、川崎市のおかげで、産学連携助成制度の活用でガラスに書けるチョークも実現した。


「皆働社会」の実現を目指して
いま日本理化学には、大手コンサルティング企業も見学に来ている。これからの社会は、今働いている社員の能力をフルに生かせるかが勝負。企業も一人ひとりの能力に合わせた仕事を考えることで、全員がそれぞれ何か役に立つ場があるはず。
大山会長は「未来に備えるエコ活動も大事だけれど、いま生きている人の幸せを日本はより優先して考えることが必要なのではないか」と言う。重い障がいを持っている人でも社会の役に立って生きていける「皆働社会」を実現したい。企業こそが、人に愛され、ほめられ、必要とされる、働く場を提供できるのではないか。日本一のシェアを持つチョーク工場からのメッセージである。

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